3月5日
15時30分、ウランバートル空港着。周辺の山々はうっすらと雪化粧をしており、秋とはまた違った趣である。機内アナウンスは、マイナス10度と告げる。燦々と注ぐ日の光からは想像ができない。ウランバートルの空港には、秋に日本に来たウランバートル技術工科大学のG先生と第53学校教頭のT先生が思いがけず出迎えてくれる。前回に引き続いて通訳をお願いするMさんも来てくれていた。空港の外に出ると身を切るような寒さ。これでも、モンゴルの人々にとっては、厳冬期よりもずっと暖かくなって春が近づいたと思う陽気とのことである。実際、思ったより、帽子もかぶらず軽装の人が多い。
まず、両替所へ。銀行ではなく、掘っ立て小屋のような小さな両替商。こちらの方がレートがよい。1万円で15万8千T。秋には、1万円で11万T前後であったのでモンゴルTも下がったものである。Mさんによると、経済危機はモンゴルにも及び、建設中のビルが工事中止となったり、リストラが進み失業者が増加するなどしているという。
続いて、携帯電話会社へ。以前の携帯は長く使っておらず無効になっており、その再開手続きをし、8000Tの通話料を追加する。携帯の契約をする1階フロアの2階は携帯電話や関連グッズを売る小さな店が入っている。家をでるときに見つからなかったバッテリーを購入。5000T。NOKIAと記されているが、以前のものとはデザインが異なる。偽物ではないか、爆発はしないかと少々心配である。街は相変わらず車で溢れている。止まっている車には地肌が隠れるほどに土埃か煤?が積もっている。今日は比較的強い東よりの風が吹き、そう埃っぽく感じはしないが、風のない冬季は相当の大気汚染があると思われる。
明日は、ウランバートルの北方、モンゴル第2の都市ダルハンへ列車で行くことになっている。その切符を買いにウランバートル駅に向かう。駅舎の左隣に切符売り場の建物がある。切符購入にはパスポートが必要である。ダルハンまで一人15000T。コンパートメントを頼む。ホームにはちょうど寝台車を連結した長距離列車が止まっていた。ホームには、飲み物などを売る即席売店ができている。明日は10時20分発。
Kさん所望のムートンコートを探して何軒かを回った後、定宿となったフラワーホテルには、18時30分頃に到着。いつもの日本語を話せるフロントが出迎える。モンゴル料理を食べに行こうかと言っていたが、O君はお腹の調子が悪いとのこと、他の2人は日本から食料を持ってきており、各人で食事をとることになる。ホテル内の日本食屋で、天ぷらうどんと半チャーハンのセット。7000Tなり。