山本充のページ

研究テーマ

□農村人口変動とルーラル・ジェントリフィケーションに関する研究

 今日の農村においては、就業の変化のみならず、都市から農村地域への移住が進むことで、農村における人口の量的・質的変化が生じている。こうした変化を把握するとともに、そうした変化が農村地域の景観や、社会・経済・行政面に与える影響を評価することを試みている。

□EUにおける地域政策とその領域性に関する研究

 EUにおける様々な地域政策がどのような面的な拡がりを有する領域(市町村、郡、州県、都市圏など)を対象として行われてきたのか、それぞれの領域を対象とする政策は相互にどのような関連を有しているのか明らかにしようとしている。加えて、政策の実施は、実質的な「地域」を基盤としているのか、ひいては、実質的な「地域」の形成をもたらしているのか、LAGの活動などを通して明らかにしようとしている。

□ブラジルにおけるドイツ系移民に関する研究 

 ブラジル・パラナ州のドイツ系移民集落において、入植時から今日に至るまで、どのような戦略をもって現地に適応しようとしてきたのか、とりわけ彼らの有する民族性の維持や変容、多民族集団との交流に焦点を当てて明らかにしようとしている。

□多就業農業Pluriactivityの存立形態とその農村コミュニティ維持機能に関する研究

 農家世帯において農業に農外就業を組み合わせる多就業農業を、様々な地域において農村コミュニティが持続的に維持される基盤とみなし、ヨーロッパや日本におけるフィールドワークによって、多就業農業の存立している形態の多様性と変化、ならびにその意義を明らかにしようとしている。

□地理学研究・教育における地理情報システムの導入と地理空間概念の整理に関する研究

 自らの研究に地理情報システムを利用するとともに、教育の場においてその有効な活用方法と教授方法について検討している。さらには、様々な地理情報システムにおける用語と既存の地理学における用語との関連性の把握・概念整理、そして、それらと、現実世界における地理空間の把握との対照に関心をもっている。

□小型鳥類の狩猟に関する研究

 鳥獣の狩猟は、広く人類において食糧確保のために行われてきた。しかし、熊や鹿といった獣類、また鳥類の中でも鴨などの比較的大型の鳥類に関心が割かれ、ツグミやアトリといった小型鳥類の猟に関してはあまり関心が持たれてこなかった。日本においては第2次大戦後に禁止され消失しつつあると思われる小型鳥類の狩猟技術の変遷や伝播、鳥類の加工・食文化、愛鳥思想の流入と拡散など、アジアやヨーロッパにおける狩猟と照らし合わしつつ明らかにしようとしている。

研究業績

専修大学研究者 情報データベース

てくてく地理散歩

 日常の中、フィールドにおいて、そしてネット上における地理の話題あれこれ


フィールド便り

□川崎エクスカーション(2015月5月)

□ウランバートルから列車で北に(2011年3月)

□ウランバートルからホブトへ(2008年9月)